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“インカのひとみ”栽培記録 No.01 ー 準備から植え付けまで

家庭菜園

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 1月中旬に園芸センターに行った時,ジャガイモの種芋が売られていました。男爵メイクイーンなどよく知っている品種の他に,“インカのめざめ”“インカのひとみ”という名前の種芋がありました。“インカ”という言葉に惹かれて,すぐに買うことを決めました。できれば両方とも買いたかったのですが,育てる場所にあまり余裕がないので,悩んだ末に“インカのひとみ”を買いました

 

 帰ってジャガイモの育て方を調べると,この辺りの植え付け時期は3月頃だとわかりました。それで物置に入れたのですが,まだまだ時間があると思って置きっぱなしになっていました。

 2月の中頃になって思い出し,物置から取り出してみると白っぽい芽が出ていました。1ヶ月ぐらい物置に入れていた間に,“インカのひとみ”は育ち始めていたのでした。

インカのひとみ
物置に入れている間に芽が出ていた
撮影日は3枚とも2023年2月14日
カゴに入れて日に当て始めた(浴光綠芽)

 

 慌てて取り出してザルに移し,日当たりの良い場所に置きました。植え付ける前に種芋を日に当てると,強い芽が出てくるそうです。これを浴光育芽(よくこういくが)というそうです。

強い芽を出すために、外で直射日光にあてて、20~30日おいておきます。これを浴光育芽(よくこういくが)といいます。いもの全部に光があたるように、7~10日に一回、上下をひっくり返します。
4~5mmの芽が出たら、種いも切りをします。目が集まっている部分を通るように切って、一個が50gくらいになるようにします。切り口は4日間くらいかわかします。

【農林水産省ホームページ,ジャガイモ 「そだててみよう!」】より

 ずっと暗い所に置いていたので,出ている芽の色は白っぽいです。本来なら芽が出る前に日に当てるので,今から日に当てても手遅れかもしれませんし,もしかしたら今すぐ植える方がいいのかもしれません。ですが,これまで浴光育芽をしたことがなかったので試してみることにしました。

 6日間,カゴに入れて日の当たる所に置きました。天候によって左右されたと思うのですが,芽の状態は下の画像のようになりました。

撮影日:2023年2月14日
撮影日:2023年2月15日
撮影日:2023年2月16日
撮影日:2023年2月17日
撮影日:2023年2月18日
撮影日:2023年2月19日

 

 浴光育芽と同時に,慌てて植え付ける畑の準備も始めました。実家の花壇に長い間,何も植えていなかった場所があって,そこを借りて育てます。(後日,ジャガイモ以外の苗も植える予定)

 土を掘り返すと小石がいっぱいあって,耕しながら取り除いたりふるいで分けたりしました。

耕す前の様子
土を掘ると小石がたくさん出てきた
ふるいで小石を取り除いた

 

 植え付ける場所全体を掘り返したところで,腐葉土と牛ふん,かきがらを混ぜました

 しかし,かきがらを混ぜたのは良くなかったようです。後で確認すると,ジャガイモは酸性の土壌を好むので,かきがらなどアルカリ性になるものは入れない方が良かったでのす。

通常は石灰を入れて土の酸度調整をしますが、ジャガイモは酸性の土が好きな野菜なので、ジャガイモを育てる土には石灰を入れないようにします。

【サカタのタネ園芸通信,初心者向け!ジャガイモの栽培方法・育て方のコツ】

 それで,手遅れかもしれないとは思いましたが,ブルーベリーの養土を準備する時に使って残っていたピートモスを新たに混ぜました。それと,良いのか悪いのか分かりませんが,コーヒーを抽出した後の豆カスをためてあったので一緒に混ぜ込んで,畝作りをしました。

これらを耕した土にまいた
知らずにかきがらもまいてしまった
土を掘り返して混ぜ込んだ
翌日ピートモスとコーヒー豆のかすを追加した
改めて掘り返して混ぜ込んだ
そして,畝を作った

 

 植え付ける畝の幅は60cm~70cm程あるのがいいようですが,植え付ける場所が限られていて,狭い場所に3つ畝を作ったので半分ぐらいしかありません

種イモを水はけのよい場所に植え付けます。幅60~70cmで深さ10cmくらいの植え溝を掘り、30cm間隔で植え付けます。植え付ける場所が深すぎると芽が出にくくなるので、土が5cm上にのるくらいが目安です。

【同上】

 

 浴光育芽は20日から30日ぐらい日に当てると書かれています。

 畝作りや浴光育芽を始めてからまだ1週間足らずなのですが,芽が赤く色づいて伸びてきているので,2月19日に,“インカのひとみ”の種芋を植え付けました。

種芋の植え付け準備ができた
種芋の重さを量った
重い順に左から右へ並べた

 種芋の重さを量ると,一番重いのが95gありました。大きい種芋は小さく切って植えると良いみたいですが,切り口を乾かす時間がないので,切らずにそのまま植えることにしました。

1個が30~50g程度の種イモは切らずにそのまま植え付けますが、約50g以上の大きい種イモは、芽出し後、大きさに応じて切ります。切り方は、1片が平均40g程度になるように、芽が出ている場所を残して縦に切ります。切った種イモは切り口から腐るのを防ぐため、切り口に「草木灰」や「ハイフレッシュ」などを付けてから、直射日光で1日天日干しして乾かします。

【同上】

 

 植え付ける直前になって,準備していた畝を少し崩して,ジャガイモ用の肥料を混ぜ込みました。腐葉土などを混ぜる時に一緒に混ぜておけば良かったのですが,畝作りの後に肥料を買ったので間に合いませんでした。

ジャガイモ用の肥料をまいて土と混ぜた
畝を作り直して種芋を置いた
埋めた後水やりをした

 

 畝幅が狭いだけでなく,腐葉土,牛ふん,かきがら,ピートモス,そして,コーヒーを抽出した後の出がらし豆と,いろんなものを混ぜてしまいました。それからまだ数日した経っていないのに,種芋を植え付けてしまいました。

 どうなるのか不安ですが,無事に育ってくれれば,6月頃に収穫できるはずです。病気や虫対策,雑草抜き,水やりなど,これからもすることがたくさんあります。

 肥料や薬品などはできるだけ自然に近いものを使って,安心・安全な“インカのひとみ”がたくさん収穫できるよう,日々のお世話に努めます。

(本文終わり)


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